地獄へ落ちろ!黒い天使がまいおりた
最近、犯罪の低年齢層化が謳われ、連続する凶悪犯罪に私たち庶民の感覚もまた次第にマヒしていってるのではないでしょうか?暴力描写が行き過ぎている漫画やゲームが、そのたびに格好の的の餌食になるのですが。しかし、それだけが原因であるはずがありません。なんたって当時は、今ではあり得ない内容・描写の漫画が少年誌の誌上を飾っておりました。それはジャンプでも例外ではなく、その代表格が個人的にこの漫画だったと思っております。そして大好きな漫画の一つでもありました。それが、
ブラックエンジェルズ
1981年‐1985年 平松伸二
わたくしには珍しく、全巻揃えた漫画でもありました。現代にはこびる、法で裁けない悪党どもをブラックエンジェルズと名乗る集団が抹殺していく勧善懲悪物。しっかし、出てくる悪人、ほんとにエゲつないほど「悪」だったですよ。この外道どもをブラックエンジェルズのメンバーたちが、それぞれの武器や技で殺していくわけです。
悪人を始末するときの各キャラのセリフと、その方法
「地獄へ落ちろ~~~っ!」
「怨みはらします」
「汝に神の裁きを」
「悪・裂・斬」
自転車のスポークやピアノ線で始末していく雪藤に元刑事の空手の達人、松田に牙。元竜牙会の殺し屋、麗羅はナイフ、その他、機関銃に催眠術、トランプや水を自由自在に操る者まで、実に多彩な武器や殺し方。
暴力描写。。。凄いです。
もっともこの漫画、それだけではありません。先ほど述べたように登場する悪。ほんとにド外道ですので目を背けたくなるような場面も多々でてきます。老女を数人の若者がいたぶる少年犯罪を扱ったシーンとか性犯罪、家庭内暴力など。これらかなり誇張した表現もあったのですが、ド外道なほど抹殺したときの爽快感があるということで意図的に作者が酷く描いていたようです。
当時、小学生の自分は、この漫画で初めて聞いて覚えた言葉もありましたね、シャ〇とか。。。考えられないでしょ。ええ、まぎれもなく少年誌での連載でしたよ。有害図書規制が厳しい現在では考えられない少年誌での連載でした。
現代の仕置き人から巨悪の敵に立ち向かうジャンプ的漫画に
はじめの頃は、法で裁けぬ悪を葬るという、まさに「現代の仕置人」でしたが、闇の巨大組織「竜牙会」のM計画阻止。(切人の正体にびっくり!)ホワイトエンジェルズとの超能力合戦と敵が強力になっていくにつれ、黒い天使達もパワーアップ!最後は、宙に浮き音速を超える速さで移動しちゃいます。そしてブラックエンジェルズのメンバーもさまざまな過去、宿命を背負い集まり、そして死んでいきます。バズーカーの玉、素手で受け止めた松田にはしびれた~。
胸に十字のひっかき傷を付けようとした、当時の小学生もいたはずだ。そんなわたくしも、大人になった今でも多少なりとも影響は受けているようだ。。。
会社の上司の説教には「我が心既に空なり。空なるがゆえに無」の心境でくぐり抜け、去り際には羽死夢となり、
きけ~!地獄の響きを~
と実行してます。
頭の中で。
▼現代社会に巣くう悪人を闇に葬っていく「黒い天使」たち。そんな彼らに迫る闇の巨大組織とその殺し屋たち。そしてその先には、より強大な敵が待ちうける。ブラックエンジェルズ by Amazon.co.jp
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