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みどりのマキバオー 白い珍獣がみせる数々の奇跡

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競馬を少年漫画に。友情・努力・勝利。これぞジャンプ漫画の競馬版

競馬漫画といえば、ジョッキーや牧場に関わる人間ドラマが描かれるものがほとんどかと思います。1990年初頭からの競馬ブームにより、この手の漫画が当時、少年誌でもちらほら登場してたかと思います。そんな競馬漫画が1994年、週刊少年ジャンプでも連載がはじまります。それもかなりの異色、異端の競馬漫画、それが、

みどりのマキバオー
1994年ー1997年 つの丸

みどりのマキバオー ジャンプ表紙
出展 : 楽天市場

とても馬には見えない小さい寸胴な身体、顔と鼻の穴が大きく、特徴的な不細工顔。鼻水は垂れているし。。。で、名前がうんこたれ蔵である。ましてこの漫画、馬と人間、そしてネズミが普通に会話します。当然ファンタジー色のギャグの要素が強い漫画だと誰もが思うでしょう。連載当時はわたくしも思っておりました。なんたって、つの丸先生には前作のモンモンモンが。。。

ですが、読み進めていくと意外とシリアスな物語が展開されていくのです。いろんな人、動物との交流や困難を経て、競走馬としてミドリマキバオーが成長していく姿に魅せられていくことになります。特にレースでみせるライバル競走馬たちとの駆け引き、引き込まれるドラマチックなレース展開、予想できない結末に胸を熱くさせられたものです。

登場する人間は、口がたらこ唇のお決まりの、つの丸テイストで描かれていましたが、その一方、馬におきましては実に魅力的なフォルムで描かれていました。さらに各、ライバルたちが、それぞれいろんな性格、持ち味で物語を盛り上げてくれます。

少年漫画では欠かせない、数々の魅力的なライバルたち(馬)

スタミナと長距離に高い適性を持ち二冠馬ピーター II の全弟、人呼んで「三冠相続人」アマゴワクチン。持ち前のパワーで不良馬場はお手の物、外国産馬ニトロにクス。「史上最強の駄馬」ベアナックル。狙った標的は逃さないことからついた異名はヒットマン、サトミアマゾン。そしてなんといってもマキバオー最大にして最強のライバル、「漆黒の帝王」カスケード。

この「黒い殺し屋」カスケード、そしてアマゴワクチンを含めマキバオーの同世代3強の絡んだレースの実に面白いこと。3者因縁でむかえる朝日杯3歳S。そして再び交える皐月賞。カスケードとの大熱戦となった日本ダービー、アマゴワクチンの雄姿がみれる菊花賞、そして3強そろい踏みの最後の舞台となる有馬記念。

人間と動物が会話をし、ねずみのチュウ兵衛がマキバオーの頭上に乗り、鞭の代わりにマキバオーの頭に噛み付き加速させる。そんな常識外れの異質の競馬漫画なのですが、その現実離れした内容だからこそ、よりいっそうレースをドラマチックにし、そして異様に盛り上げることが出来たのではないでしょうか。本当にカスケードとのレースでは興奮させられ、感動さえしてしまいます。普段はギャグ漫画風の絵柄なのに、レースでは迫力ある画と構図で描くから、そのギャップがなんとも素晴らしく、異色の競馬漫画ながら正統派競馬作品として根強い人気があるのも納得です。

そんなみどりのマキバオー、1996年からフジテレビ系でアニメも放送されることになります。一方、原作では有馬記念後、世界へ。ドバイワールドカップに旅立ちますが、すみません。そこから記憶がございません。。。

ですが、ジャンプの競馬漫画といえば、いまだこの作品一択状態ではないでしょうか。このみどりのマキバオーが連載開始となった1994年。年末に発売された1995年新春合併号で週刊少年ジャンプは653万部という前人未到の発行記録を打ち立てます。その連載陣に堂々と、この異色異端の競馬漫画が名を連ねているのですから。

▼絵柄とは異なるシリアスな本格的競馬漫画。白い珍獣がみせる数々の熱いレースをもう一度。みどりのマキバー

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1990-1995
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