生徒に「飲む、打つ、買う」を教えるとんでも教師
アホダマ~!!
と怒声が懐かしい「アカテン教師梨元小鉄」。え~とですね、当時の世代、限定の漫画となってしまいますが。。。
アカテン教師 梨元小鉄
春日井恵一
1986年-1987年
破天荒な教師ってよく、漫画やドラマで見受けられますよね。元・暴走族とか。で、これも、そのたぐい。ですが、他とはちょっと違うんですよ、この漫画。
なんたって、
飲む・打つ ・買う の常勝無敗の賭博師。
そんな彼が、代用教員として小春日和中学校にやってきた!就任初日の最初の授業。いきなり、数学の確率の問題ということで、松竹梅の3つの問題を用意し、生徒にお金を掛けさせる。当然、問題ごとに倍率が違うわけです。松と竹は解けるはずもないイカサマ問題。「麻雀で上がる確率」や「競馬で勝つ確率」なんて分かるわけない。
で、残った、一番簡単だと思われる梅の問題は、
「丁半博打の丁と半のでる確率」
えっ、これって簡単じゃん
当然、生徒の一人も声をあらげます。
「半も丁も1/2!でなきゃぁ、張り子は片方にしか張らねえよ!!」
しか~し、ここで小鉄が博打の「九半十二丁」について語りだす。ピンゾロの話とかなんかしだして、結局、お金を巻き上げる。当時、小学生だった、わたくしは、
へ~何だか、よーわからんけど
丁と半のでる確率って違うんだ
とホントに思ってしまった。それが誤りだと気つくのに数年、要することになる。哀れすぎる。。。
※九半十二丁は出目の組み合わせ。半丁の確率は1/2
しかし、彼の行いはこんなもんじゃないわけです。実力考査で、受け持つクラスの平均点をあげる為、よくドラマでは、出来の悪い生徒にマンツーマンで教えたりするんでしょうが、この漫画。そんなことは致しません。
まずは、小鉄が出題者の性格から、テスト問題を予想し、さらに、選択問題に的を絞り、クラス一丸で通しをさせる。
イカサマ
成績のよい生徒を、それぞれ教科別に発信源とし、生理現象で答えをクラス中に教えるという手法。くしゃみしたらAだとか。
(^_^; アハハ・・・・・
こんなもの少年誌で、
連載してよかったんでしょうか?
しかし、面白かったのは事実。毎週、楽しみに読んでました。
最後のほうは、人情や根性論、そしてジャンプ恒例の大会、「全日本教員選手権」へと、すこし方向がずれていった気がしますが、それでも当時、ジャンプを読んでいた人には、間違いなく思い出に残る漫画ではないでしょうか。
青年よ天に向かって唾を吐け!!
▼稀に見る強運の持ち主、常勝無敗の賭博教師による、とんでも授業。されどやはりジャンプ作品。これでもしっかりした熱血教師ものなのさ。アカテン教師 梨本小鉄 by Amazon.co.jp
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