ギリシア神話をモチーフに聖闘士たちの熱きバトル
『君は自分の体内に宇宙を感じたことがあるか』でお馴染みの聖闘士星矢。1986年から連載開始された車田正美の最大ヒット作。アテナの聖闘士となった星矢が仲間と共に悪と戦うという内容だったのですが、その人気となった要因の一つは、何といっても聖闘士が身にまとう聖衣(クロス)の存在。このクロスというのが、ギリシャ神話をモチーフにしていて、それぞれの守護星座をつかさどった像が、分解・変形して鎧のパーツになるんですから。そりゃぁ、小学生も目を輝かせるってものです。
聖闘士星矢
1986-1990
連載当初、銀河戦争(ギャラクシアンウォーズ)で、一角獣座ユニコーンの聖闘士が最大のライバルと思ってましたが、次々あらわれる、白鳥座(キグナス)氷河、龍座(ドラゴン)紫龍、アンドロメダ座の瞬、鳳凰座(フェニックス)一輝。と、新手の青銅聖闘士の登場で除々に物語が盛り上がっていきました。この銀河戦争の優勝賞品がサジタリアスの黄金聖衣だったのですが、この時は単なる賞品となるような特別な豪華な聖衣という認識しかありませんでした。
連載初期は人気低迷。打ち切りを予想していました
物語はこの後、銀河戦争に一輝が乱入し、配下の暗黒聖闘士(ブラックセイント)と共に黄金聖衣を強奪。それを奪い返そうとする星矢たち青銅聖闘士、と進んでいくのですが人気は正直、いまいちだったかと。掲載位置は後半が定位置となり、題材はいいけど、こりゃ連載打ち切りだなと、生意気にも思っておりました。
状況が一変するのは、白銀聖闘士(シルバーセイント)が登場しだした頃。白銀がいるなら。。。で、黄金聖闘士(ゴールドセイント)の登場の十二宮編。ここで人気爆発!と同時に聖闘士星矢の人気のピークでしたね。アニメ化が決定したのもこの頃かと。
当時、ジャンプ誌上でアニメのキャラの画像が公開されたとき、アニメ版のクロスをみて、ダッサ。と思ったものです。だって、各星座の顔が頭の上に乗ってる変なデザインだったし。しかし、これはこれで分かり易く受け入れられたようでアニメも、漫画を凌ぐほどの人気となっていきました。(デザインは後に修正)
一方、誌上では聖衣(クロス)の解体図の表紙が人気でそれにともなって、読者の考えたクロス募集の企画もありました。たしか大賞は龍骨座というマイナーな星座のクロスだったかと。そもそも、そんな星座があったとはこの時、初めて知るのでした。
聖闘士星矢が生み出した星座カースト制度
十二宮編に入ると全国の小坊の教室では少なからず、この聖闘士星矢が友だち同士の関係性に影響を及ぼすようになる。そう、単に生まれた星座による身分制度である。その為、自分の星座のゴールド聖闘士が何気に気に掛かったりしたものです。
とてつもない強さを誇り、星座の名前からくる男の子の負い目を払拭した乙女座。名前通りの強さと見た目でイメージそのまま、上位階級の獅子座。そして。。。
単なる武器の塊。聖闘士が五老峰の老師と知ったとき当時、がっかりしたのは、私だけではなかったでしょう。
天秤座の皆様!
蟹座よりマシさっ、と自分に言い聞かしたあの日々よ。
ギャラクシアンエクスプロージョン!
単に叫びたくなっただけさ。。。
▼神話の時代より女神アテナに仕えし聖闘士たち。天空に輝く88の星座を守護とする彼らが、地上の覇権を争う神々の争いに身を投じていく!聖闘士星矢 by Amazon.co.jp
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